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こちらでは、毎年12月に開催されているSEMICON Japanについてまとめました。過去に参加した企業のブース装飾もふんだんにご紹介。さらに、展示会で目を引くブースを作るポイントについても解説しています。
主に半導体製造装置・材料を扱う企業が集結する国際展示会です。2016年の開催で40周年を迎えました。
SEMICON Japanはエレクトロニクス・デバイスの製造工程全域に加えて、自動車やIoTのアプリケーションまでカバー。まさに最先端の製造技術が集結する場で、そのほとんどが対企業向けの製品をプロモーションしています。毎年12月になると、半導体業界を牽引している企業がなんと750社以上も集結。3日間で7万人を超える参加者が国内外から集まります。
展示会ブースの施工業者は?
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引用元:千住金属工業株式会社公式HP
https://jp.senju.com/ja/news/exhibition/semicon-japan-2012/
あえて入り口を小さくして壁を設けることで、外にも展示エリアを広げており、アイデアが光るブースです。外はもちろん、中にもたくさんの展示品やパネルを取り揃えています。外にある製品に興味を持った来場者だけが中に入るため、より踏み込んだ話ができるデザインに。紹介したい製品が数多くある企業や、商談目的で訪れる来場者と交流を深めたいという企業にぴったりです。
引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000002676.html
半導体製造の前工程装置で使用されるファインセラミック材料・部品を出展している会社です。エレクトロニクス製品の小型化・高性能化には欠かせないさまざまな部品を展示。製品を見ながら一人ひとりとじっくり話ができるように広々とスペースを取っているのがポイントです。
引用元:samco公式HP
https://www.samco.co.jp/whatsnew/event/2011/11/semicon_japan_2011.php
半導体の加工技術を中心に紹介している会社です。ゆるくカーブを描いた壁にパネルを置くことで、外からパッと見てもどんな展示物があるのか一目瞭然。通路の真ん中に位置するブースだからこそ、どこからでも「何を展示しているのか」が見やすいスケルトンにしているのもポイントです。
引用元:三菱電機公式HP
http://www.mitsubishielectric.co.jp/business/events/semiconjapan2018/
半導体製造を牽引する大手電機会社のブースです。このときの目玉はスライス技術を搭載したマルチワイヤ放電加工機円形。そのイメージを伝えるため、半導体をスライスしたような外見になっています。シンプルながらも最先端を行く技術力を彷彿とさせる、近未来的なデザインです。
引用元:TDK公式HP
https://product.tdk.com/info/ja/products/fa/event/2018semicon.html
高機能ロードポートやアプリケーション、いわゆる半導体製造装置の展示を行っています。動画が映えるようにブースを黒で統一。箱型のスタイリッシュな外装は、白やスケルトンを基調としたブースが多い展示場の中で一段と目を引きます。
引用元:日本電気硝子公式HP
https://www.neg.co.jp/company/exhibition/20170922-2526.html
優れたガラス技術を活かして、深紫外線透過ガラスや半導体用サポートガラスなどを展示しているブースです。実物を見られるエリアをふんだんに設けており、情報を補足するためのパネルがちょうど目の高さに来るよう配慮されています。ブースは至ってシンプルですが、それが「ガラス」を専門に開発をしている会社のゆるぎない技術力を物語っているかのようです。
引用元:SANSPO.COM
https://www.sanspo.com/geino/photos/20181210/prl18121010320046-p2.html
「人型重機」の実現に向けた関連技術を出展している企業をはじめ、いくつかの企業による最先端のロボットを見ることができる展示スペース「ROBOT SQUARE」。実際にロボットを動かすことを考慮して、ブースはほとんど仕切りのないものを採用しています。180度どこからでもロボットを見渡せる、実用性にあふれたブースです。
引用元:IWAKI公式HP
https://www.iwakipumps.jp/exhibit/report/2016/20161214semicon_report
SEMICON Japanの「前工程」ゾーンに出展した企業です。中央部では、従来のポンプと新しいポンプを並べ、比較実演を行っていました。より多くの方に比較実演を見てもらうため、極力壁は作らない仕様に。屋根も取り払って開放感を出し、来場者が入りやすい空間を作り上げています。
引用元:株式会社堀場製作所公式HP
http://www.horiba.com/jp/semiconductor/news-events/events/semicon-japan-2018/post-show-2018/
自動車計測機器をはじめ、環境用・科学・医療用・半導体用計測機の製造・販売などを行っている企業の出展ブースです。ブース上部の看板はラウンド形状になっており、工具のグリップのような模様が施されています。企業名はLED照明を用いることで存在感をUP。照明やスポットライトを多く設置し、ブース全体を明るくメカニカルチックに演出しています。通路側の展示台には、一見してスマートフォンのようなモニターを設置。壁面の展示スペースは白で統一され、壁には製品情報が所狭しと掲示されています。
引用元:株式会社ムラヤマ公式HP
https://www.murayama.co.jp/service/exhibition/semicon_japan2017.html
半導体・部品テストシステム事業や、メカトロニクス関連事業などを展開する企業の出展ブースです。上部看板やパネルなどにカーブをつけた、アーティスティックなデザイン。ブース内の通路からたくさんのテーブルがあるスペースまで、来場者を誘導するようなラインが作られています。それぞれの展示パネルは、種類別に色分けされており、来場者が見やすく工夫されています。
引用元:株式会社アスカネット公式HP
https://www.asukanet.co.jp/contents/news/2018/20181113.html
パーソナルパブリッシングサービス事業や、メモリアルデザインサービス事業などを展開する企業の出展ブース。製品のキャッチフレーズを大きく掲示し、サイドにモニターを設置。壁面は商材の体験コーナーとして使用し、全体的にシンプルで落ち着きのあるデザインになっています。
毎年、国内外から多くの来場者が訪れるSEMICON Japan。半導体製造装置・材料や製造の全工程、アプリケーションなどエレクトロニクス・デバイスに関するさまざまな技術力が集結する展示会なので、自社の製品をより分かりやすく伝えるための工夫を凝らす必要があります。
SEMICON Japanでは、装置やアプリケーションを間近に見られる台を設けているところや、その場で腰を据えて説明をするためのセミナースペースを用意しているところもありました。とはいえ、ただ闇雲にセミナースペースを設けたり、パネルを設置したりするだけではごちゃごちゃしてしまい、本当に伝えたいものが伝わらない可能性もあります。
展示の折には、実際に訪れた来場者の「次」に繋がるアクションを具体的に考えるべきです。第一の目的は「新しい技術の認知度向上」が主ですが、そのためには自分たちの展示ブースの印象を強く覚えてもらう必要があります。
自社がもっとも見せたいものをしっかりと見せてくれる、その道のデザインに長けたブース装飾会社の意見も取り入れながら準備を進めると、より有意義な展示会になるでしょう。