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FAXを利用している企業に対して一斉にDMを送ることで、企業情報や新商品の情報などを伝える宣伝手法です。デジタル化が浸透している現代においても、効果的な宣伝ツールとして多くの企業で活用されています。
FAXDMを利用する上で、難しいポイントは特にありません。通常のFAXを送るときと同じようにFAX原稿を作成し、送信するだけなので、手軽に利用できます。外回りの営業のように移動することなく、会社に居ながら宣伝できる点が魅力です。
対面での営業でのみ得られる成果もありますが、FAXDMの場合は、一度に数千件という規模で営業をかけられる点が大きなメリットと言えます。興味のある見込み顧客だけにFAXDMを送れば、その分反応が得やすく、新規顧客の開拓につなげやすいのです。
また、FAXDMを送った直後から、問い合わせまでのレスポンスが早いのも特徴のひとつ。外回りの営業に時間を費やすよりも、購買見込みのあるターゲットにFAXDMを送付する方が、効率的と言えます。
開封せずに捨てられるケースが多い通常のDMと違い、FAXDMの場合は「開封」の手間がなく、相手側に到着したと同時に受け取った相手に内容を示すことが可能です。そのため、FAXDMの内容を読んでもらえる可能性も高くなります。
FAXDMの原稿に目を引くキャッチコピーやキャンペーンを掲載すれば、より高い効果が期待できます。特に、独自商品を扱っている企業であれば、FAXDMを活用することで大きな成果を得られるでしょう。
一般的なDMは、原稿作成費用のほか、封入作業費用や印刷・郵送費用などがかかりますが、合計すると大きな負担になります。DMを1通送付する場合にかかる費用は、80円ほど。しかしFAXDMでは、1通20円程度です。例えば、5,000件に送付する場合、DMでは合計40万円くらいの費用が必要になりますが、FAXDMなら10万円程度で済みます。郵送費用だけでも、FAXDM の方が、大幅にコストを抑えられます。
また、訪問営業やテレアポの場合は、人件費などのコストもかかります。一方、FAXDMには送付する際の手間のみで、その他の人件費は不要。リストレンタルや送信費用など、最低限のコストで利用できます。送付を業者に依頼する場合は、送付にかかる手間も省けます。
FAXDMは、日時を指定して送付することが可能です。商品やサービスの内容や、相手のスケジュールなどに合わせられるので、戦略的に活用できます。
FAXDMは、発送や印刷などにかかる作業時間が不要なので、その分スピーディーに営業活動を進められるというメリットがあります。また、相手の反応や効果を見ながら、すぐに修正・変更が可能。原稿の修正・変更から2日程度で、再度FAXDMを送付できるという点も、大きなメリットといえます。
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手軽に活用できる宣伝手法とはいえ、効果を最大限高めるためには送付前に戦略を立てることが重要です。
まずは、何のためにFAXDMを活用するのか、誰に送付するのか、その目的やターゲットなどを明確にすることが大切です。また、送付するタイミングもチェックしておきましょう。
FAXDMを行う目的には、ニュースレターやプレスリリースの配信をはじめ、セミナー、イベントの告知、店舗への集客、見込み客の獲得、商材の受注などがあります。
目的を明確にするには、FAXDMを受け取った相手に、次の行動として何をしてほしいのかという視点で考えると良いでしょう。
戦略を立てる上で、ターゲットをはっきりさせることは、とても重要です。FAXDMは、送った相手からの反応を直接得られる手法のため、ターゲットを明確にすることで、成功率も高まります。
また、送る相手にも注意が必要です。そもそも送る相手とは、“企業”ではなく、その企業で働く“個人”です。その企業の業種や規模、地域だけでなく、実際に受け取る相手がどの部署に属していて、どのような立場なのか、興味・関心のあることなどをよく考えることがポイントになります。
FAXDMは自由に日時を指定でき、スピーディーに送付作業が可能です。
さらに効果を高めたいならば、送る相手にとって迷惑にならない時間帯や、じっくり目を通してくれそうな時間帯など、送付に適したタイミングを予測することがポイントになります。
一般的に、早朝や夜間、休日などは避けた方が無難です。また、電話やFAXを多く使う時間帯も、FAXDMに目を通してもらえる確率が下がるのでやめましょう。比較的業務が落ち着いたころを狙うのがポイントです。
いくつか候補となる時間帯をピックアップして、実際にFAXDMの送付を試してみましょう。
意外と疎かにしがちなのが、目標とする指標の設定です。
一般にFAXDMの反応率は0.1%(※)とされています。この0.1%の反応率で、どれくらいの成果が得られるのかを計算し、目標として設定するのも良いでしょう。
例えば、セミナーへの参加者を集める目的で、FAXDMを5,000件送付した場合、0.1%の反応率で計算すると、5人の申し込みが得られることになります。
5,000件のFAXDMを送付するのにかかった費用と、参加者1人を獲得するのにかかった費用を計算し、コスト面で問題がないかどうかも考慮する必要があります。
※参照元:株式会社ビジネス・ソリューション/FAXDMの反応率はどれぐらい?
原稿作成で重要なことは、ターゲット目線で作るということです。一方的な商品の紹介文ではなく、相手に響く内容を考えてみましょう。
相手先のFAX番号を入手する方法は、名刺をはじめ、メールの署名欄、企業情報書籍などから収集する方法や、リスト収集ソフトを利用する方法があります。また、名簿業者やFAXDMの代行業者などから、リストを購入・レンタルする方法あります。
原稿と宛先リストの準備が整ったら、企画段階で設定したタイミングで、実際に配信します。
送信後は相手先に電話などでフォローを行うことで、成果を上げることも可能です。
送信に失敗した場合は再送します。エラーになる場合は、改めてDMやハガキなど、別の方法でアプローチすることも考えましょう。
FAXDMを送信してみて反応はどうだったか、結果を振り返ることも大切です。
展示会に出展する場合は、開催日時や会社情報、セミナー内容などを記載したFAXDMを集客に活用してみましょう。展示会開催の1ヶ月前にFAXDMを送信し、その後フォローコールを行うことで、より多くの参加者を集めることも可能です。
また、展示会当日、自社ブースに訪れた来場客から名刺を受け取ることで、新たなFAXDMの宛先リストも得られます。